車にはガソリン車やディーゼル車、はたまた軽自動車など様々なタイプがあり、使用環境により耐用年数は大幅に変化していきます。
ここでは、タイプ別に参考となる耐用年数を見ていきましょう。
車の耐久年数・ガソリン車の場合

こちらは普通自動車のガソリン車とします。
一般的には寿命10年だとか、走行距離10万kmと言われていますが、これはあくまでも目安であり、日頃からメンテナンスを行っていればそれ以上問題なく乗り続けることは可能です。
実際に、各企業の営業車などに使われているバンタイプの車では、走行距離が20万kmを超えていても未だに普通に動き、使用されていることも少なくありません。
このような企業の車の長寿の秘訣は、仕事で使用する車なので、突然の不具合などないように必ず定期的に点検をし、日々のメンテナンスを怠っていないということが大きな理由です。
3ヶ月毎にオイル交換、半年毎に点検など、契約内容によって変化してきますが、短期間での点検により故障を未然に防ぎ、故障部品を交換することで、他の部品への影響を未然に防いでいます。
一般ユーザーの場合は、オイル交換や車検程度でしか点検を行わないため、故障が多岐に渡っている場合がほとんど。
点検をしないような状況ガソリン車であれば、整備費用や車検費用を加味したうえで、長くても15年程度、15万km程度が限界でしょう。
車の耐久年数・ディーゼル車の場合

ディーゼル車は特性上、耐用年数が長いと言われています。
ガソリン車でご説明した15年、15万kmの状態は、ディーゼル車ではまだまだ現役で、これからも長く乗れるでしょう。
しかし、都市部などでは排ガス規制の強化によりディーゼル車を長く乗ることが出来なくなっています。
平成21年の排ガス規制の大幅強化により、古いディーゼル車を登録することが不可能となっています。
反面、郊外などでは排ガス規制は甘く、昭和50年代のトラックなども未だにみかけることがあります。
ディーゼル車は排ガス規制の面から、都市部では長期的に維持することは困難ですが、郊外では現役のため、耐用年数としては30年以上(30万キロ)は使えることになるでしょう。
車の耐久年数・軽自動車

普通自動車と比較し、軽自動車は耐用年数が短い傾向にあります。
10万kmを超えたあたりから性能が著しく低下し、15万kmにもなれば震動や騒音も大きくなり、いわゆる「寿命」になります。
軽自動車で15万キロともなれば、修理を行う価格で中古車が購入できるほどの価格になってきます。
これが、一般的には「軽自動車の寿命」という認識で問題ないでしょう。
買取の面からでも、軽自動車は日本の風土や土地柄に適した作りになっており、海外で活躍することを想定されておりません。
安全基準の面から、ダイハツコペン以外の全ての軽自動車が海外の安全基準を満たしていないため、輸出販売することも非常に難しいとされます。
また、日本は諸外国と比較した場合、自動車にかかる税金が高い傾向にある反面、新車を購入する際には減税などの手当ても付与されます。
アメリカでは自動車にかかる税金が日本の49分の1ですから、いかに日本の税金が高いかを理解いただけるでしょう。
日本は国ぐるみで新車を売りたいために税金を上げ、新車登録から13年18年を節目にさらに増税する国です。
車の税金について、より詳細な記事はこちらからご覧いただけます。
まとめ
自動車の耐久年数・寿命はいずれにしろ点検などの車のケアを怠らなければ、思ったより長く使うことが可能です。
その上で、
・ガソリン車は20万キロ(15年程度)
・ディーゼル車は30万キロ(25年程度)
・軽自動車は15万キロ(10年程度)
です。
ケアをせず、点検等もしないでいる車については、ここから5万キロ以上は走れない計算と思っておいてください。
何れにしても、車の過走行は車を手放す時の買取価格に大きく影響されるので、乗りつぶすと決めていない限り、できるだけ早めに自分の車の価値だけでも把握しておくことです。
軽自動車に至っては、海外での活躍がない。
さらに年数を重ねるごとに増税される。
この2点を踏まえて考えるに、新車を購入するために耐用年数を短く設計している可能性も捨てきれません。
部品の精度を下げ、品質コストを低減することで価格を下げる。
軽自動車はお手頃な反面、安い理由も必ず存在しています。
たとえそうだとしても、持ち続けるとことで上がる税金の仕組みなどについては知っている人は数少ないです。
海外には軽自動車の使用自体に規制があり、これにより日本からの輸出や販売は難しく、結果、日本でも早めに買取に出さない限り、お金に変えての乗り替えは難しくなってきます。
そうであれば、車には必ず「売り時」などの時期や状態があるので、ここを捉え、乗り替えをしても結果的には費用は変わらないようにしていくことをオススメします。
そのためにも、まずは自分の車の寿命や耐久性の6割辺り(6万キロ〜9万キロ)を走り終えた状態位で、一度価値を知るために無料で査定してもらうと良いでしょう。