状態・異常修理

車のパンク修理の種類「釘が刺さる・タイヤ磨耗やすり減り・空気圧不足」それぞれどう対処!?

一口にパンクと言っても、道路走行中に釘が刺さってしまった場合やタイヤ磨耗のすり減りにより破裂してしまった場合など、その原因は多岐に渡ります。

ここでは代表的な3つのパンク事例をあげ、

・走行中に釘などが刺さった場合

・タイヤの磨耗によるパンク

・空気圧が不足しているにも関わらず、高速走行を行いパンク

上記内容のそれぞれの対処法を解説していきます。

車のパンク修理・走行中に釘などが刺さった場合

車のタイヤに釘などが刺さる事故は最も多く発生するパンク事例です。

自らがスペアタイヤに交換することができるのであれば問題ありませんが、自信が無い場合にはJAFや任意保険のロードサービスを利用しましょう。

パンクを無料で修理してもらえる場合もありますし、タイヤそのものの交換が無料の場合もあります。

これは保険会社のサービス内容により異なりますので、どこまで対応してもらえるかは、車購入時や保険加入時に必ず細かく確認しておきましょう。

さて、釘などによりパンクするという場合のほとんどは、突然空気が抜けてしまうのではなく、徐々に空気は抜けていきます。

帰路では問題なく走行していたが、通勤の際に車に乗り込もうとするとパンクしていた。

このような形で発覚し、タイヤに釘などが刺さったからといってその場ですぐにパンクするものではありません。

釘などが刺さった場合、自らがパンク修理を行うには2つの方法があります。

・空気圧注入タイプのパンク修理キットを購入し、補修する。

スティック状のパンク修理キットを購入し、補修する。

上記2種類の方法が存在しますが、前者はオススメされる補修方法ではなく、後者がパンク修理方法としては適しているでしょう。

前者の場合、タイヤの中に空気と糊を注入するため、小さな穴のみしか塞ぐことはできなかったり、逆に糊が悪さをし、本来では修理可能なタイヤも修理不可となりかねないからです。

 スティックが刺さらない場合には、必然とタイヤを交換することになるでしょう。

このようにお手軽な反面、直しきれなかったデメリットは大きいため、結論としては後者のスティック状のパンク修理キットを利用することをオススメします。

店舗に出向き「スティック状のパンク修理キットはありますか?」の一言で手に入れることが可能で手法もいたって簡単にできるでしょう。

タイヤの磨耗によるパンク

車検にギリギリ通るような、溝の残りが少ないタイヤ状態で走行しているとタイヤの磨耗が発生することがあります。

タイヤは必ずしも全ての面が均一に当たるわけではないので、特定されない数ヶ所だけが先にすり減ります。

溝が無くなればゴムが薄くなり、走行中の熱によりさらに磨耗を早めるのです。

最終的には、走行中に突然「バンッ!」という破裂音とともに車が傾き、ホイールも変形し走行不可となるでしょう。

この破裂してパンクする症状は、その瞬間車自体が反対車線にはみ出したり、ハンドルが操作不能になるため、大きな事故に繋がります。

「タイヤの溝が目視できない」や「車の走行中に滑りを感じる」状態は危険を表していますので、すぐに交換した方がいいでしょう。

タイヤの磨耗の場合は、タイヤ自体の消耗になるので、必ず交換になってしまい、修理により走行可能にする方法は存在しません。

空気圧が不足しているにも関わらず、高速走行を行いパンク

空気圧には、車やタイヤ毎に必ず適正値が存在します。

さきほどの釘などは影響により徐々に空気圧が減少し、適正値を確保出来なくなる場合にタイヤが突然破裂することになります。

高速走行を行っているということは、タイヤが高速で回転しているということ。

減少した空気圧が遠心力の影響によりタイヤが変形した状態で回転してしまいます。

変形した状態で高速走行を行うことで、従来では発生しないはずの熱がタイヤ面に発生し、タイヤが膨張。

さらに変形を繰り返し、最終的には破裂という結果になります。

高速走行中に起こる事例ですので、大変な危険であるとともに、大きな事故に繋がることは避けられないでしょう。

新しいタイヤであっても、ガソリンを入れる際には必ず空気圧をチェックし、車に乗る際には4本全てのタイヤを目視で確認することで変形を確認でき、この空気圧不足のパンク事例は防げます。

その都度目視や空気圧チャックは怠らず、確認していきましょう。

まとめ

以上のことから、

・走行中に釘などが刺さった場合のパンクは自ら修理を行える

→慣れない場合は、JAFなどのロードサービスへ救助の要請をしましょう。

・タイヤの磨耗によるパンクや空気圧が不足しているのに走行してパンクといった事象に関しては修理不可になります。

→専門業者であっても修理は不可能で、新たにタイヤを購入するほかありません。

上記のようにまとまってきます。

タイヤの溝や、空気圧を適正に維持し、快適なドライブへ出掛けましょう。

愛知県・整備工場・主任40歳
愛知県・整備工場・主任40歳
パンクによる事故での車修理や車の廃車申請依頼は、今も昔も絶えず多い事例になってきます。

そのほとんどがタイヤの症状に目を向けていないユーザーで、甘く見た結果に起こってきていると言っていいでしょう。

こう言った場合のお客様は、説明してやっと気がついてくれる場合がほとんどです。

タイヤパンクが元で事故を起こし、体が助かっているだけで奇跡的ですので、事を起こす前に、車に乗る限りはこのような情報は早くから知っておき、考えて行きべきだと思います。

そのための保険等もあるので、快適な車ライフにするためにも考慮していくべきですね。

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