今乗っている車にはいつまで乗れるんだろう?そろそろ寿命かな?と思うことや不安になるとこは誰しもありますよね。
一台の車には約3万点もの部品が使われており、正確な故障箇所さえわかれば理論上部品さえ交換すればいつまでも乗ることは可能です。
しかし、部品の交換もタダではありませんので車に強い愛着がない限り、その修理代によっては乗り替えてしまおう!と思うケースもあります。
今回は、そんな「車の寿命と危険信号」についてご紹介したいと思います。
早めに愛車の危険信号を察知して手放すことができれば、幾分得ができたり乗り替えもスムーズにできますので、参考にしてみてください。
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これが出たらそろそろ寿命?車の乗り替えを検討すべき5つ危険信号について

長く乗ってきた車ならいずれ大きな修理代がかかるタイミングは必ず訪れます。
下記の5つの症状いずれも代表的な車の危険信号ですので、この異変を感じたら必ず専門家に見てもらうことをオススメします。
放置すればいずれも寿命はかなり縮めることになるので要注意です。
- 駐車場に黒い染みができている
- エンジンから異音が出るようになった
- 変速ショックが大きくなった
- オーバーヒートした
- マフラーから出る排気ガスが白い
これら5つの症状は放置すれば後に修理費用が大きくかかる可能性も秘めている代表的な危険信号です。
中には修理代はそれほどかからないものもありますが、直して査定額が大幅にアップ!ということはない反面、完全に故障した後ではかなり査定額がダウンする場合は可能性としてあります。
順に各症状についてご説明します。
駐車場に黒い染みができている
いつも停めている駐車場に「黒い染み」ができていたら要注意です。
晴れている日でも乾かない染みであればその正体はオイル漏れである可能性が高く、修理する以外直す方法はありません。
しかもオイルが漏れる所は一か所だけではないため、直したと思ったら今度は別なところからもオイルが漏れることがあります。
この場合、パッキンと呼ばれる金属の間を埋めるゴム部品をすべて交換する必要があり、部品代と工賃を合わせると、修理費用は5万円~10万円ほどかかってしまう場合もあります。
放置すればオイルが無くなったまま走行を続けることになりますので、このオイルを必要としている箇所全てが故障対象に入りますので、早急に対応した方がいいでしょう。
エンジンから異音が出るようになった
エンジンは車の心臓部とまで言われる重要な部分です。
異音が出た時点でオイル交換のみでは直ることはなく、エンジンごと交換が必要です。
エンジンオイル添加剤などで少しの間音はごまかせかもしれませんが、異音はエンジンの寿命が近い事を表しているため乗り替えも視野に入れた方が良い症状の一つです。
エンジンの載せ替え修理は金額も高く、軽自動車から普通自動車で25万〜50万はかかるでしょう。
対応策としては「本当にエンジンからの異音なのかを正確に判断する」は必ず行なってください。
「エンジンではなく、その付近のからの異音」という場合もあり、その場合はその該当箇所の修理のみで大丈夫です。
「エンジンから異音だ!完全に壊れる前にすぐに手放そう!」と即時処理した後、実は付近の修理だけで済む故障だった、なんてことも意外とあります。
その場合、買取店などは合わせて「この車はまだまだ大丈夫だから返却します!」なんて優しくありません。
ですので自身で勝手に原因を決めつけず、まずは「異音の原因についての正確な判断」を専門家に仰ぎましょう。
変速ショックが大きくなった
こちらの症状はオートマ限定になります。
加減速時のギアの切り替わりの時にガクンとショックが出てしまった場合、オートマ本体がダメになっている非常に可能性が高いです。
オートマが故障した場合、こちらもエンジン同様載せ替えになるため故障の中では致命的と言えます。
この場合リビルト品(中古品を分解修理したもの)で交換するとなると、部品代で20万円以上、工賃で5万円ほどかかってしまいます。
最低でも修理代として25万円以上は中古部品でもかかると覚えておいてください。
こちらはエンジンからの異音とは違い、ギアチェンジの際に「ガクっ」とショックを体感するので勘違いなどはほぼありません。
この症状を感じた際は、車の寿命が目の前まで来ていることを認識した方がよいでしょう。
オーバーヒートしてしまった
オーバーヒートとはエンジンが適温を超えてしまう症状をいいます。
車のメーター内の水温計が半分以上上がってしまう、または赤い警告ランプが出た場合はオーバーヒートの状態です。
原因は冷却水の漏れ、電動ファンの不良、サーモスタッド不良などが挙げられます。
サーモスタッドとはエンジンに付いている開閉バルブのことを言い、冷間時には閉じてエンジンを暖め、暖気時には開いてエンジンを冷却することができます。
これらの修理は2万円程度からと比較的安いですが、一度でもオーバーヒートをしてしまうとエンジンがダメになるケースもあります。
なぜなら金属は高温が加わると変形するため、エンジンの精密部分の変形により深刻なダメージを負ってしまうからです。
エンジン内部はコンマ数ミリ単位で調整されているため、少しの変形であってもズレが生じ、エンジンは元の性能を発揮できなくなってしまいます。
そのためオーバーヒートは致命的であり、重要な危険信号であると言えます。
オーバーヒートは比較的安く直すことは可能ですが、その後にエンジン付近から異常が継続して見られる時は、オーバーヒートが原因でエンジンに異常が出て来たと察知した方がよいでしょう。
この場合も「専門家に正確にエンジンの故障なのかを判断してもらう」ことを必ず行なってから、エンジンの場合は買取や乗り替えを検討した方がよいでしょう。
マフラーから白煙が出た
白煙はエンジンオイルがガソリンと一緒に燃焼することで発生します。
気温が低い時には水蒸気と間違えやすいですが、普段の排ガスとは臭いが違うため気付かない人はいないでしょう。
この症状は確実にエンジン内部での問題なので、完全にダメになる前に手放してしまった方が良い症状と言えます。
まとめ
どの症状も深刻な故障のサインである可能性が高く、その根本はやはり車の心臓とも言われるエンジンが関係して来ます。
いくら長年乗った愛車と言えど修理をするのもエンジンが関係してくれば修理代がかさむため、非常に悩ましいところです。
また一か所直したから安心という訳ではなく、年数経過により併発して症状が出ることも十分ありえますので、よほど愛着やこだわりがない限りこれらの症状は寿命として受け入れるのが得策です。
その際は早めに決断をし、完全に車が壊れる前に売ることをオススメします。
- 完全に車が停止した
- 白煙が異常なほど出るようになった
- 黒いオイルが全て出てしまっても走り続ける
このようなことになるまで無茶苦茶に使用すれば、車であっても内部は簡単に他の部品を傷つけ、もはや「車としての価値」を失いかけます。
自身の車の異常は早めに原因を追求することしか解決策はないので、何らかの異常を感じた時はすぐに見てもらうことにしましょう。
しかし大体の場合「多少の揺れ、多少の異臭、多少の運転違和感」程度でやり過ごすユーザーは多く、その放置した後、1年以内に何らかの痛手を被っているはずです。
車が動かなくなった、エンジンが変形してしまった、ギアが変わらなくなった、などなど。
損だけではなく身体への危険性も出てくるので、お金の出し惜しみはせず、上記5つの代表的な危険信号を感じたらすぐに見てもらい「どこがいけないのか」を正確に判断して動きましょう。