車の前方からの普段聞き慣れない不可解なカラカラ音が。。。
車の前方は重要なエンジンルームが存在します。
そこから音がするとなれば「もしかしてエンジンが壊れたのでは…？」と不安になる人も少なくないでしょう。
エンジンルームは人間の体で言う心臓部になり、車を動かすための重要な部品が集まっているので、カラカラ音が出て来たら気にしてください。
そこで今回はこのカラカラ音の原因と対応策をご紹介したいと思います。
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車の前方から気になるカラカラ音が！その原因とは？
走行中でもカラカラ音が聞こえる場合、その音の発生源はエンジン本体である可能性が非常に高いです。
これはエンジン内部の金属同士がぶつかり合って出る音で、主にエンジン内部の油膜切れが原因で出やすくなります。
油膜切れとは？
エンジン内部の表面を覆っているオイルでできた膜のことで、オイルが汚れたり劣化することにより粘度が低下し、金属の表面を覆えなくなる現象のことを言います。油膜が切れると金属同士が擦れ合い、焼き付けや損傷の原因になります。
エンジンオイルは最も過酷な環境であるエンジン内部で使われているため交換サイクルも早く、決して忘れてはいけない重要な部分です。
しかし普段目に見えないためうっかり交換を忘れそのまま乗っているというケースも少なくありません。
エンジンオイルはエンジンの潤滑・冷却・密封など非常に重要な役割を果たしており、このどれか一つ欠けてもエンジンは性能を発揮することができないのです。
そのためカラカラ音が発生した時点ですでにエンジン内部では摩耗が起きており、修理もしくは最悪エンジン本体の交換が必要となります。
もし軽自動車のエンジンを修理するのであれば程度によりますが10万円から15万円程度、エンジン交換となれば20万円～30万円程度かかってしまいます。
これが普通車の4気筒エンジンになると修理で15万円から20万円、交換であれば30万円から５０万円程度が目安です。
一般的に高級車と言われる車にはV6エンジンになり、修理というよりは基本交換になるでしょう。その際、エンジンの値段も高く50万円以上を覚悟した方が良いでしょう。
車の前方から気になるカラカラ音！対応策はあるの？
エンジンの修理や交換をとなるととても費用がかかります。
今乗っている車にそこまで費用をかけたくないということであれば、症状の度合いによりますが比較的安価で「音を消す」ことは可能です。
それはエンジンオイル添加剤を入れることです。
イエローハットやオートバックスに行くとワコーズ、カストロールなどのケミカル品が多く販売されていて、中には金属の摩耗を修復する目的の添加剤もあります。
2,000円代から高い物で10,000円以上もする物があり、症状が軽度であれば添加剤でカラカラ音が消えることもあるため、エンジンオイル交換と合わせて入れるのが手頃です。
ただしオイル添加剤で音が消えたとしても決して直った訳ではないので、修理をしない限りは定期的に添加剤を入れ続けなければなりません。
実際エンジンを直す費用はどれくらい覚悟するべき？
エンジンの修理をするとなると、エンジン本体を車体から下して分解、部品を交換・調整を行って再度組み立てるオーバーホールという作業が必要です。
しかしいざオーバーホールをするとなると部品代と工賃合わせ50万円を超えてしまいます。
そのため整備工場ではオーバーホールよりも安くなるリビルト品と言われる中古再生部品の交換を勧めることが多く、トータルで安くなるケースがほとんどです。
それでもエンジンの修理・交換に関してはどんなに安くても30万円から50万の費用を見た方が良いです。
前方からのカラカラ音はエンジン以外が原因の場合も
実はエンジン本体の振動が他の部品を揺らすことで、カラカラ音が前方から発生する場合があります。
その場合、部品のガタつきを抑えるだけで音が消えるので特に大きな修理代がかかることはありません。
エンジン本体から音がしているのか、振動で部品が当たっているのか音の発生源を見極め方法はとても簡単なので合わせてご紹介します。
カラカラ音の原因の突き止め方について
カラカラ音の原因の突き止め方はいたって簡単です。
それは停車時にアクセルをちょっとだけ踏みこんでエンジンの回転数を上げてみることです。
その際、
- エアコンをONにしてエンジンの回転数を上げた際にカラカラ音が早くなった→エンジン本体が原因
- 音が消えた→部品の振動が原因
となります。案外簡単に判断できます。
エンジンは回転数が上がると本体の振動が打ち消されるため、他の部品に振動が伝わらなくなり音も消えます。
アイドリングの時にカラカラと音がするのであれば、振動している部品の隙間などにスポンジを詰めたり、取り付け部のねじの締め直すことで音が消えますのでぜひお試しください。
まとめ
車の前方からカラカラ音がする場合、その原因は必然とエンジン本体付近の場合がほとんです。
このことからも車の前方からの異音は早い段階から気にしておき、エンジンオイルの交換がいかに重要かもご理解いただけたかと思います。
もしエンジンの修理・交換が必要になった場合は、車の年式や走行距離とよく見比べて修理するか買い替えを検討した方が良いでしょう。
この場所からの異音は、本来もっとも注意を怠っては行けない場所です。
しかし、一般的には「カラカラ音がするんだよね〜」と軽く笑い話のように放置するユーザーが非常に多く、そのほとんどが修繕不可能な状態になってから、車が止まったので修理に出す流れを取りがちです。
車に日常で必須な事はユーザーが一番知っているので、車の一番大事な部分だけでも覚えておき、その場所から変な音が！匂いが！と思った時に行動できるようにしておく事をオススメします。
可愛い車、かっこいい車、人によって違って来ますが、愛車の事も多少は知っておく事で、一緒に過ごせる時間は自ずと長くなって来ますよ♪
