事故車といっても、そこには様々な事故があります。
似たような事故でも衝撃や角度などが異なれば、修理方法や売却方法は変わってきます。
筆写は自動車鈑金塗装を生業としていますが、私自身も全く同じ事故は2度経験したことも見たこともありません。
今回は売れない事故車を売る方法や、少しでも高く売る方法について解説していきます。
売れない事故車両ってどんな車!?

年式が古くて走行距離も数十万キロ、さらにボディはグシャグシャになってしまい原型を留めていないような車には本来価値はありません。
わざわざ現状復帰のために修理をし、相応の費用を支払うくらいなら新たに車を購入した方が速くて安いからです。
しかしこれはあくまでも「車体」の話であり、各部品ではありません。
どんな事故車でも
原型を留めていなくても、各部品ごとのルートに流すことで、売れない事故車でも高値がついたり、お金に変える事が可能になります。
事故車が売れない時の対処法①インターネットオークションを利用する

インターネットオークションは、代表的なところではヤフーオークションやメルカリ等が一般的です。
エンジンルーム内の部品を自ら取り外し、走行距離や交換履歴などの情報と共にオークションへ出品します。
すぐに売れるとされる部品は、
・タイヤやホイール ・コンプレッサー
・オルタネーター ・バンパー
・ドア ・フェンダー
・パワステ ・ミラー ・ボンネット
(各部品の役割などについては、点数が多いため割愛しています)
このあたりは比較的人気があり業者からも人気で、故障しやすいなどの理由から比較的売れやすい部品です。
仮に全てが適正価格で販売されれば20万円は簡単に超えますね。
しかしデメリットとして、ある程度車の知識がなければ部品の脱着を行うことは難しくなってきます。
無理に外そうとすれば部品が損傷してしまうこともありますし、怪我をしてしまうおそれも出てくるでしょう。
また部品を外した後の車体自体は、保安部品と呼ばれる安全に走行するために必要な部品が外されるので、公道を走行することも難しくなってきます。
以上のことから、
「車に対する多少の知識、車両を保管する場所」
この2点が確保できなければ、部品単体で販売することは難しいでしょう。
事故車が売れない時の対処法②自動車解体業者を利用する

確実に売れる方法が、自動車解体業者に依頼をすることです。
解体業者は事故車や不動車などの必要ではなくなった車を各部品ごとに分解し、転売しています。
鉄クズは鉄クズ。部品は部品。
それぞれの専門業者へ提供することで利益を得ています。
解体業者へ直接持ち込むことも可能ですが、解体業者は看板を大きく設置していない事が多く、一般的には見つかりづらいです。
業者との取引をメインとして業務をこなしているため、一般に目に止める広告などは売っていないのが特徴ですね。
しかし、インターネット上の専門サイトにおいて、解体業者を見つけ出すことは可能です。
「廃車、事故車等の需要」は今後かなり膨らんでくると予測されはじめ、解体業者はようやく近年ネット上には力を入れはじめました。
高年式の新しい車であれば、一般的な買い取り業者が手を挙げます。
今回のように売れない事故車と言われている場合には、解体業者等の専門業者が必ず手を挙げ、お金に変えてくれるでしょう。
参考までに、海外に日本製の中古部品を輸出する事が一番高値がつきやすく、そこに答えている「廃車・事故車専門業者」は日本に現在1社しかないのでご紹介しておきます。

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事故車が売れない時・まとめ
ある程度の知識、車両保管場所の確保が可能であればインターネットオークションで各部品を自ら販売する。
不可能であれば、専門業者を利用して現金を受けとる。
上記2点にまとまってきますが、専門業者を利用して売れない事故車をお金に変えた方が、車体も何も家に残る事はなく、手離れが非常にいいです。
海外視野を取り入れた各部品を輸出する方法は、個人ではなかなか難しいので、そういった高価格の可能性を秘めているのも「専門業者に依頼」することのメリットですね。
デメリットとしては「手数料が売値によって取られる」ことです。
どちらにせよ、売れない車は存在せず、部品それぞれに目を向けることで話はまった変わってきます。
必ず必要としている人や企業は、日本や海外に目を向けることで必ず出てくるでしょう。
「処理に困っている!」
こんな声は昔からよく聞いています。
しかし、こういった車を買い取っている業者の「回収後の手法」を知っている人からすれば、売れない車は無いことに気がついています。
近年では海外においても「日本製の車の部品」は爆発的に人気が高まり、中古部品でもかなり高値で売られています。
廃車や車の処理をするユーザーは「車の処理」と考えがちですが、引き取る側は「車の転売方法」が頭の中にあります。
「車を処理・廃車したい」という考え型ではなく、ユーザーは「部品として売る」などに思考を変え、それによって見えてくる依頼企業も変わり、手にする額も自然に変わっていくでしょう。
車の引き取り手の回収後の転売手法は近年著しく変わっていっています。
昔からの流れのみを信用して事故車を売る事に疑問を持ち、行動するべきでしょう。