自動車には修復歴や事故歴と言われるものがあり、これらは車の買い取り査定にマイナスの影響を与える場合があります。
ここでは、全塗装されている車や、部分的に塗装されている車について、どのくらい買取価格に影響が出てくるのか詳細を解説していきます。
全塗装されている車の査定額・買取価格の影響。
基本的には元の色と同じ色で全塗装されている場合は、買い取り価格はプラスになります。
もちろん、綺麗に塗装されていることが大前提です。
しかし、同じ黒色の車であっても缶スプレーやローラーなどで安易な形で全塗装してあれば簡単に査定額はマイナスへ転じます。
塗装色の変更を行った場合も同じく、こちらも査定額はマイナスへと転じる場合がほとんどです。
例えば、黒色から黄色へ塗り替えた場合、全てを塗装するには100万円近い金額を要します。
エンジンを降ろし、全ての部品を外すなどの作業があるため、価格は上がり、高値になるため、よっぽどのこだわりがある車以外、全塗装注文はほぼありません。
見えるところだけを塗装し、エンジンルームやトランク内は塗装をしないといった塗装手法もありますが、その瞬間は安い反面、売る時の価格は大きく下がっていきます。
ちなみに内部の塗装はしない場合の全塗装費用は、15万円程度から。
カスタムなどに興味がある方でも手を出しやすい金額になっています。
また、塗装色を変更した場合、特に注意しなければいけないのが「人気色ではない色に変える」場合です。
先程の黄色などは、ごく一部の限られた車種やユーザーのチョイスでしかありませんので、一般的な市場価値は低い傾向にあります。
いわゆる「売れる色」というのは、黒、白、シルバー、この3色が最も人気があり、需要があるでしょう。
車を売る際に最も大切なのが、このような需要があることです。
車だけに限定されませんが、中古車を購入する大半の人が無難さを追及する傾向にあるということになります。
部分的に塗装されている車の査定額への影響
部分的な塗装を施されている車でも、自ら修理を行い、直した箇所がすぐに判別できるようでは査定額はマイナスになります。
しっかりと養生を行い、パネル１枚を綺麗に塗装してある状態になれば査定額に影響を及ぼすことはありません。
注意しなければいけないのは、売却を考えているが、キズやへこみなどがある状態であり、査定額を上乗せするために修理を行うことです。
バンパーの修理代は3万円、ドア１枚5万円～といった具合に相場は決まっていますが、バンパーを綺麗に修理しても買い取り時に3万円プラスになることは有り得ません。
上乗せされる金額は、高くても5千円程度です。
こういった裏の仕組みを含めると、キズがある状態で合っても気にすることなく売却手続きを進めるべきです。
まとめ
上記内容を総まとめすると、以下にまとまってきます。
「全塗装の場合は、人気色へ塗装をしてあることで査定額がプラスになる」
「部分塗装は、綺麗に直してあれば査定額はマイナスにはならないが、プラスにもならない」
「誰が見ても直してある状態では査定額はマイナスされる」
「売却する意思が固まっているなら、修理せずにそのまま売却するする方がお得」
このように売却する際には、塗装に手を掛けることなく売却手続きを進めることが最も得策でしょう。
一般的に、傷は修理したりすれば売値はグンと上がるという人が多いようですが、大体の場合は間違いです。
上記にも書いているように、修理代と差し引けば数千円くらいのプラスしかならないため、失敗した時のリスクを考えればやらない方が絶対いいということにまとまってきます。
ただ、車の査定額は今や海外に輸出する業者も出てきているため、どの国で売るのかで、人気の色、車種、部品等、全てが変わり、値段も変動してきます。
まずは自分の車の本当の価値を知るために、日本の市場はもはや当然、海外を視野に入れた査定業者に依頼をかけるといいでしょう。
偏った査定市場との照らし合わせではなく、世界基準で車の価値を見出してくれます。
参考までに、日本で一番海外に特化している企業HPは下記にあるのでみてみてください
