車の寿命は平均して10万kmと言われています。
これは「普通に車に乗る」場合で、そこまで点検などを重視していない数字です。
しかし、昨今の開発技術の向上や部品精度の向上などは、明確な基準を設けて部品を製造していますので、より故障に繋がりにくくなってきています。
また、自動車部品の電子化が飛躍的に進み、様々な部品も電子制御によって管理されています。
しかし故障率が低下してきたとはいえ、必ず部品は故障していってしまいます。
ここでは、20年でどの程度の修理費や維持費が発生し、場合によっては廃車または売却するべきなのかについて掘り下げていきましょう。
愛着があれば20年では手放せない

筆者は1995年式、日産自動車のダットサンという車を所有しています。
執筆しているのが2017年ですので、22年落ちの車ということになります。
22年落ちの車はさすがに新車と比較すれば故障は多いですが、自らが好んで乗っているのですから、その故障も仕方のないことでしょう。
人間でも子供の頃は無茶は出来ましたが、年齢を重ねるにつれて身体を労らなくてはいけません。
これは車も同様で、少しずつ劣化していき、様々な箇所に障害が発生してきます。
愛着があれば、この20年という年数は限界ではなく、あくまでも個人の価値観が最も大きいので、修理代100万円かかったとしても乗り続ける人は多いので、線引きは個人差に任せることになってしまいます。
20年落ちの年間維持費相場

筆者のダットサンは貨物自動車扱いなので、自動車税は年間で18,000円の発生があります。
自動車税は新車登録から13年経過で15%の増税ですので、例えば、3000ccの3ナンバーならば自動車税は67,000円程です。
13年までは58,000円なので、およそ10,000円も値上がりしてしまうということになりますね。
整備費用や車検費用に関しては大きな開きがあるため一概には決められませんが、20年落ち、3000ccの車は20万円弱が相場となるでしょう。
このため、車検代を月々換算し、ガソリンや自動車保険を毎月支払うと総額は5万円程度です。
年間で60万円ですので、5年で300万円にもなります。
筆者もこの記事を作成しながらふと気付きましたが、とても高額な維持費になります。
5年で300万円の支払いであれば、ファミリーカーを買えるほどの値段となってしまいます。
もちろん、車を維持するか売却するかは個々の自由ですが、その前に無料査定に出し、自分の車の今現在の価値を知り、一度検討するべきでしょう。
廃車にする線引き

大きな故障を起こし、修理に多額の費用が発生してしまう場合に廃車手続きを行う流れが一番多いです。
エンジン自体を交換しなければならなくなり、費用が50万円以上発生してしまう場合で例えてみましょう。
この50万円は車検の際に発生するのではなく、普段の生活の中で突然発生するものでで、車検はまた別の費用がかかります。
50万円あれば10年落ちの車が買えますし、ここまでいく事故の大半の方は買い換えています。
これが20年落ちなどの車で事故などを起こした場合は、車両価値が低いため保険適用外となることが大いに考えられます。
車の保険は「車体の現在の価値」によって変化しますので、長年乗れば乗るほど保険も車体の価値も下がるのは自然の流れです。
車体の価値が低いと修理の大半が実費になってしまうので、廃車等の線引きはここでもしていくべきでしょう。
人気の車種の場合は、年数が経っても市場価値はあるので問題ないかもしれません。
一概に20年経過したから廃車にするのではなく、車の調子や支払い面など、様々な角度から見直した結果、最終的な結論に至るのが最善の方法です。
どちらにしても、少しでも乗り替えなどを考える瞬間があるのであれば、一度自分の車の今の現状価値を知ってから考えてみないことには行動が起こせません。
いざとなった時に売買などを行うことは視野も狭くなり、情報を集める前に目の前の数字や言葉を信じてしまうことも大いにあるので、早めに知るだけ知っておくことが先決です。
まとめ
車を修理するべきか、廃車にするべきか、保険や自動車税を元にお伝えしてきました。
結論として、まず廃車等の前に自分の車の市場価値を把握することです。
保険にも影響するこの自分の車の価値は常に変動し、マイナーな色や車ほど振り幅は激しくなり、価値がなくなることも大いにあります。
また修理に出す前に廃車で悩むのであれば、絶対に無料査定などで価値把握は行なってください。
修理に出したからより高額に買い取ってくれることはまずありえません。
修理=無駄な時間になります。
考える前にまず、自分の車の価値を知ることを第一歩として認識して行動を起こすことが一番の線引き材料になることでしょう。
廃車?修理すべき車?「なんでも対応OKな専門の高価買取ランキング」も作成しているので、気になる方はこちらもチェックしてみてください
そのほか保険の算出が市場価値ベースに作られていることや、自動車税の増加を考えれば、乗り替えることが一番よいでしょう。
この場合修理しても、より高額に買い取ってもらえうことはないので、修理せずに買い取ってもらってください。
この時に、修理代等も引かれるので同じことになります。
また、20年も同じ車に乗っている場合「車として売る」と価値が非常に下がっていることも大いに考えられます。
その場合は「車として売る」のではなく「部品として売る」「素材として売る」「海外に売る」等の別の考え方を取り入れることにより、思わぬ高額で売れることが出てきます。
下記に海外視野の売買方法でもっとも適している企業HPがあるので参考にしてみてください。